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2005年4月17〜18日

お土産買わなきゃ!全然時間がなかったから買えていませんでした。
忘れていたわけではないのですが・・・

やっぱり、ちゃんと時間を計っていないと駄目ですね。
途中で寄ったパーキングエリアで、殆どのお土産を買いました。
バチチョコ(ペルージャ)っていうのが、有名らしいです。
その他の名物は、パルマの生ハム・パルメザンチーズ、パスタ、フェラーリ・・・
バスは再び、ミラノのマルペンサ空港へ向かう。
お世話になった、ルティアーノへ別れの挨拶。
その後、免税店で少量のお土産を買うが時間が無い・・・
自分への唯一のお土産は、サンローランのトワレ。

機内では、皆疲れはてて殆どの人が熟睡。
私はたにさんと座席が隣になって、途中2人で外の景色を見に行きました。
トイレの前にはドリンク・スペースが設けられていて、そこで乗客は勝手に
置いてある飲み物を飲んで良い様になっています。

ロシア上空・・・遠い先祖がいたという(←噂)。
見下ろすと、見渡す限りの流氷です。
「どちらからおいでですか?」
おじさんが声を掛けてきたのですが、その方なんと前の日にDOCETで講演して来たという
Tさんという紙の造形作家さんでした。フェアが終わってもボローニャは繋げてくれるのでした。

明けたら18日の午前中。これはもう時差ぼけするに違いない。
このときから、予感はしていました。
旅の感想ですが、とにかく入選していなくでも行くべきだと思いました。
今回は作品が少なくて、持って行った作品だけで評価されてしまったのが
悔しかったので、次回はもっともっと準備して迎え撃つのだ!

では、来年の3月27日まで〜



2005年4月16日





最終日。体調が最悪になってしまう。

今日は朝からさわこさんと一緒に、自力移動。
いきなりバスに乗り遅れる。やっとバスが来て乗車券を払うのを慌ててたら
女性ドライバーが、お金はいいわよ!って言ってくれた。カッコイイ!
モデナ駅について又チケット買うのに一苦労。ものすごく焦っていたら、
日本語を話せるイタリアのお兄さんに遭遇。とても日本語が流暢です。
その訳は、連れの方が日本人のお姉さんだった事。
彼らは結局、ユーロスターのチケットまで手配してくれたのでした。
ユーロスターが到着し、我々は訳の分からないまま電車に乗り込みますと、
座席が離れている私たちの為に、お兄さんが席を替わってくれたりしました。
あったかいなイタリア人って。
フェアでもそうだけど、まさに助け合いの旅です。

フェアはお片付けモード。引き払っているブースも既に有り
本を売りさばくブースも有りで、祭りの終わり=戦いの終わりなのだな、
と一人切なくなっていました。気になっていた本を買う(値切って)のは
この日がオススメです。あと、DOCET(ドゥチェット)といって、
教材などのブースが最近新たに加わったので、行きたかったのですが、
行けませんでしたので、来年のお楽しみとなりました。

行けるかどうか分からないって?いや、行くさ!!

夕方は、打ち上げパーティ&Hさんのバースディ。
念願のピッツアを堪能。ワインを飲みながら、たにさん VS バッハさんを間近で見られる
ポジションにいた為疲れもたまって、から元気&笑いで残っていた体力は底をついた。
ホテルでも2次会がありましたが、皆が集まる前に退散。
あぁ、体調さえ良ければもっと皆さんとお話したかった〜ぁ
自分が出し切れないまま、就寝。



2005年4月15日



フェアは昨日の商談が落ち着いたらしく、パブリッシャー達もリラックスムード。
今日は外国語圏へ乗り込む事が出来ました。
昨日に引き続きKちゃんとお知り合いのMさん、そしてさわこさん4人で
午前中は会場を回りました。午後からはKちゃんは授賞式へいくので、
再び単独行動。もう一つの台湾の会社とはアポが取れました。
フランスのあるブースで、素敵な本が置いてあったので何気なくメージを
めくっていたら、その出版社の女性から(美人だった♪)声を掛けられ
作品を見てもらうことが出来ました。昨日のあの苦労はなんだったのさ〜
さらに体調は悪化し、途中でIさんとHさんに出会いましたが、
顔色が悪いよ、と言われました。やっぱり・・・

疲れ果てていたら、T君と一緒に歩いてきたイラストレーターのマカロンさんと
ばったり出会いました。実は会う約束をしていたので、嬉しかった。
その後、T君は他へ行くと言って別れ、我々はバールでお茶する事に。
コーラ大きいなぁ、やっぱり。
近くに座っていた、子連れの夫婦が赤ちゃんにおっぱいを飲ませていたら
ふき出したので、お父さんが慌てて拭いてたりして、日本と変わらない風景を
見て心が和みました。さらにマカロンさんは赤ちゃんの写真をバシバシ撮っていて
戻ってきたお母さんは赤ちゃんを笑わせてくれたり、お父さんはこちらに向けてくれたり・・
癒されました〜♪アドレス見たら、デンマークの方のようでした。クリエイターさんかしら?

←ライスではありません。

夕食は少人数で近くのリストランテへ。
初めてまともな食事をした気がしました。
チーズリゾットを頼みましたら、ライスの様にして出てきましたので、
皆で取り分ける事にしました。イタリアでは普通、取り分けて
食べないそうですが、楽しかった。
そ、そして、先に述べたバッハさんのベールがついに剥がされた!
彼から発される言葉の一つ一つが、まるで大学の卒論のようです。
一言では語りつくせない、ニヒルなバッハさんの今後にぜひ期待・・・お腹イタイ。



2005年4月14日



玉砕・・・この日は会社同士の取引がピークで、我々は相手にされません。
午前中そんな調子なもので、昨日とのギャップに苦しみ、かなりブルーで
体力・気力共にお疲れモードでした。

進展があったのは、午後。友人のアポに便乗したのはとても良かった。
台湾の会社へ作品を見てもらう機会を得ました。この日、やっと座れた!
ありがと〜Kちゃん♪
どうやら台湾の出版業界は活気があるみたいで、どこのブースへ行っても
力が入っていました。
今日はいろんな意味で、自分自身の課題を発見した日でもありました。

夕方は、友人の部屋に集まってホームパーティ。
(・・というのを、当日の夕方聞いたので慌てましたが)
近くの大型スーパーで買出ししましたが、本場イタリアだけあって
チーズやハムのコーナーが充実!!日本では考えられないほどの
豊富な種類です。一体、どれを買えばよいのか分からなくて、
どうぶつビスケットとハムを買うことにしました。
元・アニメーターの作家Nさんは、まめな方でサラダなんかも買っていました。
本当に奥様がうらやましい限りです。
こんなに毎日、色んな刺激を受けることになるなんて想像以上の事でしたので、
ますます頑張っていかないと・・・と深く感じていました。
何か、体調が悪いなぁと思っていましたら、月に1度のレディースディが遂に来てしまった。



2005年4月13日



長い夜―眠れたような、そうじゃないような目覚めです。
その上気温は寒い。上着は何にしようかと迷うが、結局Beamsで買った黒のジャケットにしたのだった。
さわこさんは、すてきなブルーグリーンのスカート。スカートっていい。

この旅には朝食がついているので1Fへ降りる。何人かは、すでに食べ終わりつつある。
メニューはチーズとハム、そして固めのパン又は菓子パンがメインで、
あとは色んな味のヨーグルトやフルーツ、ビスコンティ(ビスケット?)などなど。
日本人が見ると、偏食だと思われそうな内容だ。
かわいい小さなビンに入った、はちみつやジャムがあって、思わず持って帰りたくなるが、
忘れずにプルーンを食べる。
そうだ、ルキノ・ヴィスコンティって、イタリア貴族なのよね。
「家族の肖像」のヘルムート・パーカーは繊細で素敵だった。

朝9時すぎに、ルティアーノ(パヴァロッティと同じ名前だ!)の
運転でバスは出発し、10時ごろ会場に到着。ウェブサイトで見たのと同じだ!
ユーロの旗もあるし!アメリカよりも国旗の星が少ないから、ライバルよ頑張れ。
ちなみにイタリアでユーロの発音はエウロとなります。すべてにおいて、エロチズムが漂うイタリア。
荷物はダミー本やらストーリーボードやらポストカードやらでかなり重たいですが、
kumicovは天国(極楽?)のおじいさんの為に頑張って担ぎます。



そして、いよいよ会場へ・・・
私は出品していたので、送られてきた入場券とツアーで配られた券と2つ持っています。
名前入りのは記念にする事にしたので、ツアーの券を使用。
入口では飛行場や駅みたいに自動改札と係りの人が入場を誘導していました。
まずは、入口の掲示板へ自己紹介の小ポスターを貼り、ポストカードを添える。
お友達になった、Kちゃんに写真をお願いする。(Kちゃんは今年の入選者です)

そこで早速、掲示板の威力を思い知る出来事が。
先程紹介した、さわこさんとコンタクトを取りたいと言う、
台湾の出版社が流暢な日本語で声を掛けてきた。すごいよボローニャって。

JBBYは入口付近にありました。入選作品が展示されていたり、イベントが行われるスペースのすぐ近くです。
今年の作品群は全体的にレベルが上がっている気がした。
私の(笑)ロバート・イングペンも余裕で入選。入選者の方におめでとうを伝えてから、
ドキドキのまま売り込みに旅立つ。

ピンクベレー。

まずは、英語圏からということでイギリスへ。
英語の先生(ネイティヴ)の殆どがイギリス人なので、勝手に親近感を持っている。
みんな背が高くて、英語を喋っている!と感激。私の作品見ていただけますか?でOK―まずは1社目。
そのエディターは「青の森のテイストの方が好きだから、フェアの後でメールをください。」
との事でした。名刺とストーリーボードを渡したら「O, Oh〜!」と名刺の顔と私をみて含み笑い。
外国人にもゆるさが伝えられたようです。ただ、「彼女はヒロインです。」と説明したら、
顔がこわばって「ヘ、ヘロイン!?」と聞き返されて焦りました。

途中、さわこさんとばったり出会ったので、一緒に回る事に。
これは、かなり効果的だと思った。結局1日で見てもらえたのは10社近くにもなったから。

あるイギリスの出版社でサンタさんのような人に見てもらう。
いきなりその人は真面目な顔になって「この本(青の森)は出版されたものか?」
「エージェントに所属しているか?」と訊ねてきた。
「ここはエージェントを通さないと、出版できないから、んごにょごにょ・・・
私は君に合いそうなエージェントを紹介してあげるから、フェアが終わったらメールしなさい。
ごにょごにょ・・・英語を勉強しなさい。」

英語を勉強しなさい・・・は、かなりしっかりと聞こえた。

さわこさんは後に「You need, you needって言ってたし、好感触に見えたよ。」って
励ましてくださいました。さわこさんありがとう!
その調子で色んなパブリッシャーを回り続けるが、殆どのところが
「あとで、書類やらメールを送って。」の回答。フェアはあくまでもきっかけであり、
後のフォローが1番のポイントなのだ。



フェアから今度は板橋美術館の学芸員の方が主宰の、夕食会へ。
とにかく、食べ物は美味しい!!しかし、ハムならハム、チーズならチーズが
1種類づつ出てきた。イタリアって、おかずとか主食っていう概念は無いのだろうか?
でも、美味しいから許そう。ワインも飲みやすかった。
同じテーブルには先程のさわこさんや丸岡さん、米津さん、そしてこの時はノーマルだと
思い込んでいたバッハさんらが居た。
丸岡さんとは、大学や卒業年がとても、近かったので学生の頃の話をしました。
五○管に行っていた事や、サテ○アンの事など・・・五○管で交流がある人といえば、
絵本作家(イラストレーター)の愛ちゃん(タマ)だけかもしれない。
彼女はトランペット、私はパーカッションパート。
あんなに、たくさんの仲間がいたのになぁ。

こうして夜は更けていく。


2005年4月12日(現地)



「オ〜チャ、オ・チャ!」
起きたら、すぐごはん。いたりやんでした。
私はおぼろげに映るMr.ビーンを見て、学生の頃に作った
短編ペーパーアニメーション「匠の世界」を思い出していました。
内容は茶王(ちゃおう)という、恵比寿様に似た仙人が出てきて、
自らの茶の世界を語る(スナックの姉ちゃんの事とか)のですが、
今思えば、彼の名前はイタリアのあいさつからヒントを得ていたのでした。

ミラノ・マルペンサ空港に到着。
↑の日にちを見ての通り、現地へは時間に逆らいながら行くので12日のままですね。
何だかさっき食べたのが昼ご飯なんて、変な気分。
もう眠すぎて顔が破裂しそうでしたが(笑)バスへ乗り込み宿泊先のモデナへ出発。
またそれから2時間くらい。途中パーキングエリアへ寄って夕ご飯。だったかな?
バスでも寝ようと思うのですが、寝たら夜眠れない気がして
頑張って起きていたと思ったら、いつの間にか寝ていました。

ツアーの年齢層は、上が60代、下は分かりませんが恐らく20代前半の方。
私はもうすぐミソジーランドへいける身分です。
同室になったイラストレーターの ひきた さわこさんは、さわやかで若々しい。
とても落ち着いた方だから、きっと私よりお姉さんかもしれない。
(後から知ったのですが、本当にお姉さんでした。)



ホテルは4つ星クラスの「ラファエロ」。ネイティヴのライターから
「ラッッフャエルロゥ」って言うんだと教えられましたが不安だったので試しませんでした。
お部屋はシンプルでいい。
だがシャワーは安定しない。本当に4つ星なのだろうか??



2005年4月12日



成田空港第1ターミナルの集合場所に、一番近いのは・・・私だ!!

11時集合でしたが、9:30頃に到着してからユーロ換え。
諭吉やナッチとはしばらくお別れ。1ユーロ145円って高いよ。

とぼとぼ歩いていくと、アリタニアの入口は奥のほうにあった。
先に出発するらしきカップルがいて「カバンは後ろにさげてると、取られるのよ!」と
彼女が彼にアドバイスしていた。いいわぁ〜。
ツアーの冊子を持っていたら、ツアーメンバーの たに けいこさんから声を掛けられ、
同じく九州出身の方だということを知る。
気さくでとても和やかで面白い方です。
そのうち、ツアーメンバーも続々と集まり自己紹介。人数は20人くらい。
はぁぁ、何だか自己紹介って・・・苦手だ。きっとこの時だけは自分ではないと思う。
エア・チケットは日本と変わらないけど、約20年ぶりにパスポートへハンコを押された。
皆さんの名前を覚えられないまま機内へ。

席はもちろんエコノミーだけど、素敵なお隣の女性は絵本のお店 『エトワール』のIさんと
彼女と絵本ワークショップで一緒になって、今回2人でボローニャへ行く夢を実現されたHさん。
皆それぞれ少しづつ目的が違うけれど、原点は絵本好きというところでは一緒なのです。
入選した人はこのツアーに結構いますが、通路を挟んだ隣には、今回の入選男組 米津さんと丸岡 さん。
しかも、「指差しイタリア語」を持っていて、思わず声を掛ける。
(後に洋服屋さんのT君も持っている事を知る)さすがamazonトップセラーよね(笑)

やっぱり機内には12時間でした。ロスから帰った時の事を思い出せば、予想がつくはずでしたが
そんな感は働かず「意外とヨーロッパって近いんだなあ〜」と感心していた私。
客室乗務員のイタリアンは圧倒的にベテランが多く、殆どのスチュワードは禿げていた。
でも後頭部の形が綺麗なので、カッコイイ。
スチュワードと言えば、ゴダールの「勝手にしやがれ」を思い出す。
主人公は確か「エア・フランス」のスチュワードだった。あんなのが乗っていたらなぁ〜と想像。
「コ・チャ、コゥチャ!」と茶を持ってきた乗務員は、Mr.ビーンにそっくりだった。
気分はイタリアなのでご飯もイタリアン。美味しかった。
でもサービスはアバウト。しかし、それはそれで気楽でいいなぁと思う。

ただね・・・12時間はきつい。腰やおしりが痛くなります。
退屈になってしまい、英語で「コラテラル」を鑑賞していたら
いつの間にか眠っていたのでした。



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